こんにちは!
「わからないなりに真剣!」がモットーのパンダです(●ω●*)
今回は、ワイヤロープなどで社会インフラを支える【東京製綱(5981)】さんの決算をチェックしてみたよ〜!
① 東京製綱ってどんな会社?(●ω●*)
創業はなんと1887年!
日本初のワイヤロープメーカーとして、130年以上にわたり橋やエレベーター、港湾設備など、社会を“支える”会社なんだ。
主な事業は5つ
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鋼索・鋼線関連(ワイヤロープ・繊維ロープなど)
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スチールコード関連(タイヤ補強用ワイヤ)
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開発製品関連(橋梁ケーブルやCFRP材など)
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産業機械関連(粉末冶金品や包装機)
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エネルギー・不動産関連(太陽光発電や賃貸事業)
(●ω●*)パンダの印象:「“縁の下の力持ち”系の老舗メーカー!」
② 最新決算レビュー(2025年3月期)
指標 | 実績 | 前年比 | コメント |
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売上高 | 628億円 | ▲2.1% | スチールコード減少で微減 |
営業利益 | 36億円 | ▲8.1% | 物価高吸収に苦戦 |
経常利益 | 39億円 | ▲18.5% | 為替・コスト増の影響 |
当期純利益 | 32億円 | +59.2% | 減損減少で大幅増益! |
EPS | 205.77円 | +77.67円 | 着実な回復! |
自己資本比率 | 42.0% | +1.7pt | 財務体質は堅実! |
(●ω●*)パンダの感想:「減収減益だけど、純利益は大幅増!粘り強い回復基調だね!」
③ パンダの注目ポイント(●ω●*)
③ パンダの注目ポイント(●ω●*)
✅ 社会インフラを支える、“縁の下の力持ち”ビジネスモデル!
東京製綱は、橋・港・建設・防災といった「社会の骨格」を支えるメーカー!
ワイヤロープやスチールコード、橋梁ケーブルなど、“止まったら社会が困る”製品を作ってるよ。
→ 建設現場、港湾クレーン、エレベーター、ダム、風力発電…いたるところに東京製綱の技術が使われてるんだ。
この分野は新興企業の参入が難しく、高い安全性と技術信頼が求められるため、老舗の強みが活きる世界!
(●ω●*)「言わば、“見えないところで社会を支える会社”なんだね!」
✅ 多事業セグメントで景気に強い“安定型ポートフォリオ”!
東京製綱は5つのセグメントで事業を展開。
事業区分 | 内容 | 売上構成 | コメント |
---|---|---|---|
鋼索鋼線関連 | ワイヤロープ・繊維ロープ | 約46% | 建設・防災需要に支えられる基幹事業 |
開発製品関連 | 橋梁・CFRP製品など | 約28% | 高付加価値・技術開発分野 |
エネルギー・不動産関連 | 太陽光・賃貸・石油 | 約11% | 安定収益のベース部門 |
スチールコード関連 | タイヤ補強用ワイヤ | 約9% | コスト改善で黒字転換! |
産業機械関連 | 粉末冶金品・包装機 | 約6% | 景気循環型の事業 |
→ 「社会インフラ×素材×安定収益」を組み合わせた、まるで“産業ミニ商社”のような多層構造!
→ 建設や輸送が好調ならロープ、エネルギー高なら発電、不動産市況でも収益を確保できる=景気の波に強い!
✅ “モノを売る”だけじゃない、“技術で支える”ビジネスモデル!
他の鋼線メーカー(例:神鋼鋼線工業、オーネックスなど)は、製品販売中心。
一方の東京製綱は、設計・施工・メンテナンスまでを一貫で手がけるのが特徴!
たとえば…
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橋梁ケーブル事業では、設計・製造・施工・保守まで自社完結。
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災害対策用ワイヤネット(落石防止など)は、設計+施工支援+製品供給までワンストップ。
→ 価格競争に巻き込まれにくく、「技術+ソリューション」で利益率を維持!
→ “材料屋”ではなく“技術請負屋”としての地位を築いてる!
✅ 開発型メーカーとしてCFRP・防災素材にも注力中!
新素材「CFCC(炭素繊維複合ケーブル)」を開発。
これは軽くて強く、腐食しにくい=次世代の橋梁・再エネ構造材として注目中!
→ すでに複数の橋梁で採用され、将来の脱金属インフラ市場のリーダー候補に!
→ スチールコードなど旧来事業を守りながら、素材転換×再エネ対応へ舵を切ってるのが今の東京製綱。
(●ω●´)「老舗だけど、“守りながら攻める”バランス感覚がうまい!」
✅ 堅実経営×キャッシュリッチ体質!
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自己資本比率:42.0%(製造業として十分健全)
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営業CF:+24億円/現金残高:59億円
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有利子負債は増えたが、配当・自己株取得も実施
→ 不況時にも動ける“財務の余力”がしっかり!
→ 株主還元も着実で、中間配当復活&増配という攻めの姿勢が光る
④ 気になるポイント(●ω●;)
🔸 海外事業は縮小傾向、グローバル競争に課題
スチールコード(タイヤ用ワイヤ)は海外勢(韓国・中国・タイなど)との競争が激化。
販売量は▲26.3%減となり、海外市場ではシェア防衛に苦戦。
→ 一方でコスト削減と設備合理化で黒字転換に成功!
→ ただし海外展開力はまだ弱く、“国内偏重体質”が課題。
他社比較:
企業 | 海外展開 | 強み |
---|---|---|
東京製綱 | 限定的 | 国内技術・防災事業が強い |
神鋼鋼線工業 | 海外積極展開 | グローバル顧客ネットワーク |
古河ロープ | 国内中心 | 港湾・造船など特化型 |
→ 「技術で守る国内王者」だが、「量で攻める海外勢」との競争力強化が今後のテーマ!
🔸 建設・インフラ依存リスク
主力のワイヤ・橋梁ケーブルは公共投資や建設需要の影響を受けやすい。
政府の防災・インフラ政策が追い風の一方、民間投資が減速すると業績に波及。
→ “国策頼み”の側面もあるため、民間分野(再エネ・設備補修など)への拡大が重要!
🔸 製造業特有のコスト構造リスク
原材料(鋼材)・人件費・エネルギー高騰の影響を受けやすい。
価格転嫁のタイムラグが営業利益を圧迫中(今期▲8.1%減)。
→ サプライチェーン再構築で、為替・物流コスト耐性を上げられるかがポイント。
🔸 新分野への投資が収益化まで時間を要する
CFRPや再エネ関連は将来性が大きい一方で、まだ収益貢献は限定的。
→ 「橋梁・防災・再エネ」の中でどの柱を伸ばすか、経営の手腕が試される!
🔸 市場規模が小さく流動性が低い中小型株
時価総額237億円と小ぶりなため、流動性リスクあり。
→ 長期でじっくり保有する“堅実派向け”の銘柄。
(●ω●*)パンダまとめ:「“地味だけど堅実”な会社。防災×インフラ×高配当のトリプル安定で、ジワジワ伸びるタイプだね!」
⑤ 配当・株主還元情報
区分 | 金額(円) | コメント |
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2025年3月期 実績 | 年間64円 | 期末4円増配 |
2026年3月期 予想 | 年間65円(中間25+期末40) | 実質増配&中間配当復活! |
配当性向 | 約31% | 安定的な水準 |
利回り4.47%
→ 1998年以来の中間配当再開は株主重視姿勢の現れ!
⑥ 株主優待情報
優待なし。
⑦ 株価・指標まとめ(2025年10月時点)
指標 | 数値 | コメント |
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株価 | 1,454円 | |
PER(予) | 7.1倍 | 割安水準! |
PBR(実) | 0.63倍 | 資産バリュー型! |
配当利回り(予) | 4.47% | 高配当ゾーン |
ROE(実) | 9.11% | 合格点! |
ROA(実) | 3.75% | 安定運営 |
自己資本比率 | 42.0% | 財務健全 |
時価総額 | 約237億円 | 中小型株らしい落ち着き |
⑧ 投資タイプ別まとめ(●ω●*)
投資タイプ | パンダの評価 | コメント |
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中長期ホルダー | ◎ | 増配+堅実経営で安心! |
成長株狙い | △ | 成長よりも安定重視 |
配当・優待好き | ○ | 4%以上の高配当が魅力✨ |
バリュー投資家 | ◎ | PER・PBRともに割安! |
テンバガー狙い | × | 成熟企業、爆発力は限定的 |
⑨ パンダの投資判断!(●ω●*)
こんな人におすすめ!
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「高配当・堅実経営が好き!」
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「景気に左右されにくいインフラ企業を持ちたい!」
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「長期でじっくり育てたい!」
✅ 結論:『堅実&着実な老舗メーカー』!(●ω●*)
景気に強い基盤産業+高配当+保守的経営の三拍子。
爆発的成長はないけど、“安定感のあるバリュー株”として長期保有にピッタリ!