こんにちは!
「わからないなりに真剣!」がモットーのパンダです!(●ω●*)
証券コードで検索すると過去記事も見れるよ〜
今回は、化学と電子素材の老舗メーカー【日本カーバイド工業(4064)】さんの2026年3月期 第1四半期決算をチェックしてみたよ〜!
① 日本カーバイド工業ってどんな会社?(●ω●*)
化学素材を中心に、電子部品・フィルム・建材・エンジニアリングなど、幅広い分野で事業を展開する総合化学メーカー!
創業はなんと1917年(大正6年)。
100年以上の歴史を持つ「素材のプロフェッショナル」なんだよ。
主な製品はこちら
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電子・機能製品:医薬品原料・電子部品・粘着剤・セラミック基板など
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フィルム・シート:反射シートや二輪車ステッカーなど
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建材関連:アルミ手すり・住宅用部材など
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エンジニアリング:産業プラント設備など(EPC事業)
(●ω●*)パンダの印象:「“化学の土台”で社会を支える縁の下の力持ち企業!」
② 最新決算レビュー(2026年3月期 第1四半期)
発表日:2025年8月7日
指標 | 実績 | 前年同期比 | パンダのひとこと |
---|---|---|---|
売上高 | 117億円 | +4.7% | 全体的に堅調、建材とEPCが好調! |
営業利益 | 9.6億円 | +54.4% | コスト抑制と価格改定で利益率改善! |
経常利益 | 10.3億円 | +9.2% | 為替差益減も底堅い! |
純利益 | 5.3億円 | ▲19.1% | 為替影響で最終減益に… |
EPS | 57.41円 | ▲13.61円 | 利益減ながら1株利益は依然しっかり |
自己資本比率 | 55.7% | ▲0.7pt | 依然として安定財務! |
(●ω●*)パンダの感想:「本業はしっかりプラス!ただ為替でちょっとマイナス評価…」
③ パンダ注目ポイント(●ω●*)
✅ 化学から建材・電子素材まで、“暮らしを下支えするマルチ素材メーカー”!
日本カーバイド工業は、いわば「素材の総合商社+メーカー版」。
電子部品・粘着剤・建材・プラント設備など、私たちの生活のいたるところに製品が関わってるよ。
主な4事業をざっくり言うとこんな感じ
事業セグメント | 主な製品・サービス | 販路・特徴 |
---|---|---|
電子・機能製品 | 半導体用材料、医薬・農薬中間体、接着剤 | 高付加価値な“化学の頭脳部”!研究開発力が強み |
フィルム・シート | ステッカー、反射シート、ラベル | 車・バイク・標識・包装など“身近な素材”を担当 |
建材関連 | アルミ手すり、住宅用部材 | 住宅リフォーム需要に直結する“実需”分野 |
エンジニアリング | 産業プラント設備、環境関連EPC | 設計から建設まで一貫対応、“技術力で稼ぐ部門” |
→ つまり、「素材を作り、形にして、設備まで作れる」総合技術メーカー!
単一事業に依存せず、分散型ポートフォリオ経営で安定感があるんだよ。
(●ω●*)「“化学×インフラ”で、まさに日本のものづくりの土台を支える存在!」
✅ 高機能化学+EPC(プラント設計)=“知識産業型メーカー”へ!
昔ながらの「原料を作って売る」会社ではなく、
自社の化学技術・材料開発・エンジニアリングを組み合わせて“ソリューション提供型”に進化してる!
たとえば──
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電子・機能製品事業では、医薬品や半導体向けのファインケミカル製品が堅調。
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エンジニアリング事業では、カーボンニュートラル対応設備や環境プラントを手掛ける。
→ 単なる素材販売ではなく、顧客課題に合わせて「化学+設計力」でトータル提案。
→ こうした“BtoB×技術密着型”のモデルが、収益の底堅さを生み出してるんだ!
他社でいうと──
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三菱ケミカルが「素材の高付加価値化」でグローバル展開
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住友化学が「農薬・医薬系」に強み
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東ソーや昭和電工が「化学原料特化」なのに対し、
日本カーバイドは中堅規模でありながら素材~設備まで一貫対応できる希少企業!
→ 中堅ながら“自社完結型”の強みがあるのはこの会社ならでは!
✅ 海外依存度が低く、国内に強い地盤!
ブラジルや中国にも販路はあるけど、売上の中心は国内。
米中景気に左右されにくく、為替変動の影響も限定的。
→ “グローバル波乱”に巻き込まれにくい守備力があるのが特徴。
→ 特に建材・住宅系の売上が国内に根ざしてるのが安定の理由!
✅ 堅実経営+財務健全性が業界トップクラス!
自己資本比率55.7%、有利子負債は約100億円と少なめ。
手元現金は約140億円と潤沢で、倒産リスクほぼゼロ級の安定企業。
→ 景気変動があっても、内部留保で吸収できる体力を持ってる。
→ “借金に頼らず稼ぐ”企業体質は日本の老舗化学メーカーでもトップレベル!
✅ 他社比較で見る「日本カーバイドの独自ポジション」
企業名 | 主力分野 | 売上構成 | 特徴 |
---|---|---|---|
日本カーバイド工業 | 化学+電子素材+建材+EPC | 分散型(バランス良し) | 中堅でも技術・設備両方に強い |
三菱ケミカル | 総合化学 | 原料・高分子中心 | グローバル比率高い・為替影響大 |
住友化学 | 農薬・医薬・電子材料 | 事業集中型 | 研究開発重視型 |
昭和電工(レゾナック) | 半導体材料・ガス | 電子特化 | 波は大きいが高収益 |
東ソー | 樹脂・無機化学 | 化学原料中心 | 安定だが汎用品が多い |
→ “素材の裾野が広く、景気の波に強い”のが日本カーバイドの立ち位置。
→ 成長率は穏やかでも、リスク分散型のバランス経営が魅力だね!
(●ω●´)「派手さはないけど、着実に“インフラの裏方”として頼れる企業なんだ!」
④ 気になるポイント(●ω●;)
🔸 海外展開が弱く、グローバル成長に乗り切れていない
今期も売上の大半は国内依存。
米国追加関税の影響で北米向け製品が減少したように、海外は外部環境に左右されやすい構造。
→ 今後は東南アジアなど成長市場での新規販路拡大が課題。
→ “日本国内の堅実さ”が裏を返せば“海外での成長鈍化リスク”でもあるね。
🔸 為替影響に弱く、円高で利益圧迫
今期は円高進行で為替差益が減少(前年+2.8億円→今期+0.3億円)。
海外資産や売上が少ないため、為替が動くと利益率が大きくブレやすい。
→ グローバル化に比重を移せば為替耐性も高まるけど、まだ国内偏重。
🔸 素材・化学業界の“原料高”リスクは常に存在
原材料(ナフサ・溶剤・アルミなど)の価格変動が利益を直撃。
今期は価格改定で吸収できたけど、世界景気悪化や原油高では再び圧迫される可能性あり。
→ 「コスト転嫁できるブランド力・取引先交渉力」をどう維持できるかがカギ!
🔸 研究開発投資の負担増
電子・機能材料の分野は競争が激しく、R&D投資も必要。
規模の大きい大手化学メーカーに比べると、投資余力に差があるのが課題。
→ “選択と集中”で勝てる技術をどう磨くかが今後の分かれ道!
🔸 エンジニアリング事業は好調だが景気依存が強い
設備投資が減れば一気に受注減少するリスク。
今期はEPC拡大で好調だったけど、景気後退局面では波が大きくなる可能性も。
🔸 利益率が業界平均より低め
営業利益率は約8.2%(前年6%台→改善したけどまだ控えめ)。
→ 価格改定効果で改善傾向にあるものの、“構造的に利益率が薄い”のは課題。
🔸 “次世代型事業”の柱づくりが今後のテーマ!
既存事業は安定してるけど、成長産業(EV・半導体・環境対応材など)へのシフトが急務。
→ EPC+化学技術を掛け合わせた「環境対応型素材」分野への投資がカギになりそう!
(●ω●;)「国内は強いけど、海外・次世代対応ではまだ“守り重視”って感じだね…」
(●ω●*)パンダのまとめ:
「日本カーバイド工業は“リスク分散型の堅実企業”。
今後は“守りの経営”から“環境×電子の攻め”へどうシフトできるかが見ものだね!」
⑤ 配当・株主還元情報
区分 | 金額(円) | コメント |
---|---|---|
2025年3月期実績 | 年間80円(中間40+期末40) | 安定配当継続! |
2026年3月期予想 | 年間82円(中間41+期末41) | 2円増配予定✨ |
利回り3.87%
→ 減配なし!むしろ着実に“ちょい増配”で株主還元を強化してるね!(●ω●*)
⑥ 株主優待情報
優待:なし
(以前から優待制度は未実施)
⑦ 株価・指標まとめ(2025年10月時点)
指標 | 数値 | コメント |
---|---|---|
株価 | 2,120円 | |
PER(予) | 8.6倍 | 割安水準! |
PBR(実) | 0.57倍 | “資産株”の代表格! |
配当利回り(予) | 3.87% | 安定+高利回り |
ROE(実) | 6.47% | 平均的だが堅実 |
ROA(実) | 3.56% | 無理のない運営 |
自己資本比率 | 56.4% | 財務安定性◎ |
時価総額 | 約200億円 | 中小型の堅実銘柄 |
(●ω●*)「利益安定・財務健全・割安と三拍子そろった“地味に強い銘柄”!」
⑧ 投資タイプ別まとめ(●ω●*)
投資タイプ | パンダの評価 | コメント |
---|---|---|
中長期ホルダー | ◎ | 財務安定+増配傾向で安心感抜群! |
成長株狙い | △ | 成長スピードは控えめ、EPC次第! |
配当・優待好き | ○ | 高配当で着実なリターン |
バリュー投資家 | ◎ | PBR0.5倍台の良質バリュー株! |
テンバガー狙い | × | 成熟産業のため急成長は期待薄 |
⑨ パンダの投資判断!(●ω●*)
✅ 結論:「“地味強”な安定配当株!」
日本カーバイド工業は、化学・電子・建材などを支える“縁の下の力持ち”。
世界景気や為替には影響を受けるけど、基盤事業が堅く、財務も健全。
増配姿勢も続いており、「守りながら配当をもらえる優良株」といえるね
パンダのひとことまとめ!
「派手さはないけど、安心感がピカイチ!
化学の老舗は、令和でも“着実に利益を積む”タイプだよ〜(●ω●*)」