こんにちは!
「わからないなりに真剣!」がモットーのパンダです!(●ω●*)
今回は、AWS(Amazon Web Services)専門のクラウド構築・運用支援でおなじみの【サーバーワークス(4434)】さんの、
2026年2月期 第2四半期決算をチェックしてみたよ〜!
① サーバーワークスってどんな会社?(●ω●*)
企業のクラウド移行をトータル支援する「クラウド専業インテグレーター」!
AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の構築・運用・監視・セキュリティなどをワンストップで提供。
クラウド利用料のリセール(再販)や、運用代行(MSP)など、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える裏方さんだよ。
👟主要事業構成
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クラウドインテグレーション(設計・構築)
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リセール(AWS利用料再販)
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MSP(運用代行・保守)
2025年3月には新潟に運用専門会社「サーバーワークス・スマートオペレーションズ」を設立。
Google Cloudを扱う子会社「G-gen」とあわせて、クラウド運用体制を拡充中!
(●ω●*)「AWS専業から“マルチクラウド対応”に進化してるね!」
② 最新決算レビュー(2026年2月期 第2四半期)
発表日:2025年10月15日
指標 | 実績 | 前年同期比 | コメント |
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売上高 | 187億円 | +8.4% | AWS需要は堅調! |
営業利益 | 0.9億円 | ▲85.0% | のれん償却など一時費用が重し |
経常利益 | 1.2億円 | ▲79.0% | 為替や投資損失も影響 |
純利益 | ▲9.0億円 | 赤字転落 | のれん一括償却などの特殊要因 |
自己資本比率 | 52.5% | ▲3.4pt | 依然として健全な水準 |
(●ω●;)「営業黒字だけど最終赤字…。これは何があったの?」
主な理由は
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のれんの一括償却(約7.4億円)
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関係会社株式の減損&臨時損失
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受注損失引当金(約2.1億円)の計上
→ 将来リスクを先行処理した“一過性の赤字”とのこと!
③ パンダの注目ポイント(●ω●*)
✅ AWS×生成AIの最前線で戦う“クラウド専業インテグレーター”!
サーバーワークスは、日本でも数少ないAWS(Amazon Web Services)専業パートナー。
クラウドの設計・構築・運用・保守を一気通貫で請け負う、“クラウド版ゼネコン”のような存在なんだよ!
企業の「オンプレミス(自社サーバー)」から「クラウド環境」への移行を支援し、
AWS利用料の再販(リセール)でストック型の収益も確保。
AWS公式の最上位パートナーに認定されており、
単なる販売代理ではなく、クラウド戦略そのものを設計・運用する点が強み!
→ クラウド市場では、
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富士通・日立:自社クラウド(閉鎖型)中心
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NTTデータ・SCSK:SIerとしてクラウドも扱うが汎用的
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サーバーワークス:AWS特化で“専門性とスピード”に強み
まさに“クラウド特化型プロ集団”!
AWSの新機能や生成AI・セキュリティ機能をいち早く顧客企業に実装できるのが、他社との決定的な違いだね!
✅ 「リセール×MSP×インテグレーション」の3本柱モデルで安定成長!
サーバーワークスの売上構造はこの3つ
事業区分 | 内容 | 売上(前年比) | コメント |
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リセール | AWS利用料の再販 | 167億円(+9.0%) | 主力・ストック収益 |
MSP(運用代行) | クラウド環境の監視・運用・保守 | 8.4億円(+2.5%) | 高利益セグメント |
インテグレーション | 構築・移行・開発支援 | 10.8億円(+2.1%) | 今後のAI活用案件が拡大中 |
リセールで安定収益を確保し、インテグレーションで成長を狙う。
この2層構造は、クラウド業界でも珍しい“ハイブリッド型”ビジネスモデルなんだよ!
→ NTTデータなどのSIerが「案件単発型」中心なのに対し、
サーバーワークスは「運用+再販」でストック比率が高い=収益の安定度が高い!
✅ AWS連携+生成AI領域で次の成長ステージへ!
2023年にAWSと戦略的協業契約を締結。
生成AIやセキュリティを絡めたソリューション開発を加速中!
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AWSの生成AI基盤「Amazon Bedrock」を活用したAI支援
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ChatGPT連携型のカスタマーサポート構築支援
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AI活用によるシステム運用自動化(OpsGenie・CloudWatch連携)
→ “クラウド構築業者”から“クラウド×AI運用支援企業”へ進化中!
→ 将来的には「AI活用インフラの整備屋」としてのポジションが狙えるね(●ω●*)
✅ クラウド版“製造小売型”=サービスを自社開発して提供!
AWSを中心にしながらも、
自社でクラウド監視ツールやコスト管理サービスを開発・販売する“自社サービスモデル”を確立。
たとえば:
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Cloud Automator:AWS運用自動化ツール(独自開発)
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コスト最適化レポートサービス:AWS利用料の無駄を自動分析
→ 単なる代理店ではなく、自らクラウド製品を作って販売できる点が他社にない強み!
→ いわば“クラウド版ユニクロ”=設計から販売まで自社完結のSPAモデル。
✅ 財務は超健全!手元資金55億円・借入ゼロ体質!
自己資本比率は52.5%と高水準。
一時的な赤字でも資金繰りは安定しており、成長投資にブレーキをかけない体制。
2025年10月には3メガバンクと計3億円の当座貸越契約を締結し、
万一の資金需要にもすぐ対応できる体制を整えたよ。
→ 赤字期でも「防御力」はバッチリ!
④ 気になるポイント(●ω●;)
🔸 営業利益▲85%減…“のれん一括償却”の影響が大きい!
今回の赤字は、のれん償却7.4億円や関係会社株の評価損など“会計処理による一過性要因”が中心。
本業の売上は伸びているけど、費用を一括計上したため見た目の利益が急落。
→ 一時的とはいえ、営業利益率は0.5%台まで低下。
→ 投資家目線では「収益体質が弱く見える」点はマイナス。
🔸 AWS依存度が高く、為替の影響を受けやすい!
AWS利用料は米ドル建てのため、円高になると売上が目減りしやすい構造。
今期も平均為替レートが154円→146円/ドルへ円高方向に動いたことで、利益を圧迫。
→ 1円の円高で売上約2.3億円、営業利益約2,200万円減る計算。
→ 為替感応度が高く、安定成長には為替リスク対策の強化が欠かせない。
🔸 大規模案件増加で“受注損失引当金”が急増(約2.1億円)
クラウド移行案件の大型化が進む中、採算リスクを見越して引当を積んだ形。
→ これは慎重な姿勢の裏返しでもあり、“リスク管理強化”と評価もできるけど、
一方で「高難度案件の利益率低下」という課題も浮上。
→ 高度案件をこなすほど利益率が下がる“ジレンマ”をどう乗り越えるかが今後の焦点!
🔸 自己株式の取得で純資産が減少(約5億円)
株主還元の一環で自己株買いを実施した結果、純資産が▲13億円。
→ 短期的にはROE向上要因だけど、現金減少の影響もあり。
→ 成長投資と還元バランスの取り方が今後の課題。
🔸 通期も赤字予想(純損失▲8.8億円)で、黒字転換は来期以降へ
のれん償却の影響は一過性とはいえ、
通期でも営業利益▲63%、最終赤字見通しと、利益面はまだ“調整期”。
→ 来期(2027年2月期)に黒字転換できるかが信頼回復のカギ!
🔸 AWS依存からの脱却=“マルチクラウド化”が今後の課題
Google Cloud事業(子会社G-gen)やMS Azure連携など、マルチ展開を進めているものの、
現状では売上の大半をAWSが占める構造。
→ AWS政策変更や価格競争が起きた際のリスク分散が必要。
→ 「AWSの下請け」から「マルチクラウド戦略パートナー」へ脱皮できるかが勝負どころ!
🔸 競合環境:大手SIerとのポジショニング差
企業 | 主力領域 | 特徴 |
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サーバーワークス | AWS専業クラウド構築・運用 | 技術特化・スピード重視 |
SCSK | マルチクラウド(AWS/Azure/Google) | 幅広く展開・規模大 |
クラスメソッド | AWS構築・運用+自社開発 | 同業でも急成長中 |
NTTデータ | 大企業向けSI | 官公庁・金融案件中心 |
富士通クラウドテクノロジーズ | 自社クラウド+AWS連携 | セキュリティ重視型 |
→ サーバーワークスは中小〜中堅企業領域で「技術・機動力」で勝負する立ち位置。
→ スピードと専門性で勝つ“クラウドの職人集団”というニッチポジションを確立しているよ!
(●ω●;)「今は“耐えの時期”だけど、AWS市場の拡大とAI需要の波に乗れれば再成長の芽は十分あるね!」
⑤ 配当・株主還元情報
区分 | 配当金 | コメント |
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2025年2月期 | 0円 | 無配(上場以来) |
2026年2月期予想 | 年間25円(期末一括) | 初の配当開始! |
(●ω●*)「ついに“配当開始”きたーーー!」
赤字の中でも配当を出す決断=株主還元姿勢の表れ。
「今後も安定配当を目指す」との発表があり、
長期保有株としての魅力が少しずつ出てきたね!
⑥ 株主優待情報
優待:なし
(●ω●;)「ここは残念ながら優待なし〜。でも配当デビューしただけでも大きな一歩だね!」
⑦ 株価・指標まとめ(2025年10月時点)
指標 | 数値 | コメント |
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株価 | 1,770円 | |
PER(予) | ― | 赤字予想のため算出不可 |
PBR(実) | 1.35倍 | やや割安水準 |
配当利回り(予) | 1.41% | 初配当で控えめ |
ROE(実) | 6.12% | 低下傾向 |
ROA(実) | 3.51% | 成長投資で効率悪化中 |
自己資本比率 | 55.9% → 52.5% | 健全性は問題なし |
時価総額 | 約140億円 | 中小型のクラウド関連銘柄 |
⑧ 投資タイプ別まとめ(●ω●*)
投資タイプ | パンダの評価 | コメント |
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中長期ホルダー | △ | クラウド需要拡大で安定成長に期待! |
成長株狙い | △ | AWS依存度が高く、成長加速には新分野がカギ |
配当・優待好き | △ | 初配当スタートで今後に期待! |
バリュー投資家 | △ | PBR1.3倍台と割安感あり |
テンバガー狙い | × | 成熟フェーズ。安定重視型企業 |
⑨ パンダの投資判断!(●ω●*)
結論:「一時赤字でも前向き!“配当開始”が示す転換点」
のれん償却による赤字は“将来への布石”。
本業のクラウド支援は堅調で、AWS・AI分野の成長余地はまだ大きい!
財務も健全で、ついに配当デビューした点は見逃せないね。
こんな人におすすめ!
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「クラウド市場の長期成長に乗りたい!」
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「赤字でも前向きな再成長ストーリーに賭けたい!」
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「配当が始まった中小型テック株を狙いたい!」
(●ω●*)「“クラウドで日本企業を支える縁の下の力持ち”!長い目で応援したい企業だね♪」